ホットリーディングを使う占い師の特徴や防ぐ方法は？やり方や実践例を紹介

ホットリーディングという占いで利用されている手法を知っていますか？ コールドリーディングと対比的に使われることも多いテクニックですが、ホットリーディングについてはあまり良い噂を聞いたことがない人もいるでしょう。 しかし、ホットリーディングはビジネスや恋愛などでも応用されています。ホットリーディングとはどのようなテクニックなのでしょうか。

ホットリーディングとは？

ホットリーディングとは、あらかじめ相手の情報を十分に収集して理解を深めてから会話をし、相手の信頼を獲得する心理テクニックの一つです。 もちろん相手には、事前調査をしたことに気付かれないように立ち振る舞います。 ホットリーディングの意味はコールドリーディングと対比するとわかりやすいでしょう。ホットリーディングは占いでよく用いられているコールドリーディングから生まれた言葉だと考えられています。 コールドリーディングのコールドは「冷静に」「準備なしに」という意味で、リーディングは「読み取ること」です。コールドリーディングでは占い師は相手のことを事前に調査せずに、相手の様子を見て占いを進めていきます。

これに対してホットリーディングでは、事前に調べた内容を踏まえて占いをするのが一般的です。占い師がもともと知っていたことを、あたかも占いを通して言い当てたかのよう振る舞います。

そのため、心理を見抜ける占い師だ、自分を理解してくれる人だという印象を相手に持ってもらえます。占い師にとっては相手から信頼を得るための巧妙なテクニックです。

しかし、相手にバレたときは騙されたと思われてしまいます。そのため、占いの世界ではホットリーディングについてあまり良い噂がありません。

ただ、恋愛やビジネスなどでは相手を知ったうえで関係作りをしたり、交渉をしたりすると有利になります。特にビジネスの交渉では戦略を立てて優位に立つのは重要なポイントです。

ホットリーディングのやり方

ホットリーディングは相手の情報を徹底して収集し、整理してから話をするのが基本的なやり方です。 そして、話をする前に調査内容を考察して、どのような話に運んでいくか、提案をするかといったことをできるだけ考えておきます。 話をするときにはあくまで相手について調査をしたことに気付かれないように自然に振る舞います。知っていることでも初めて聞いたかのように「そうなんですね。」などと答えながら会話を進めていくのが基本です。 相手が悩みを真剣に説明し始めたときには相槌を打って聞き手になります。そして、調査を通してあらかじめ考えていた提案をすぐに出すと相手から喜んでもらえるでしょう。

ホットリーディングの調査は自分でSNSなどを使って調べる方法と、協力者を利用する方法があります。相手の周囲の人や取引先、他の占い師などから聞くのも調査方法の一つです。

ホットリーディングを使う占い師の特徴

ホットリーディングを使う占い師は特技が霊視という場合がほとんどです。初めての利用者に対して、まず霊視をしてズバリと言い当てるのが特徴だからです。 ホットリーディングをして知っておいたことをもとに、「あなたの悩みは先日別れた彼氏との復縁ですね。隣に彼氏の姿が見えます。」 「仕事の同僚と占い師の姿が浮かんできました。仕事の人間関係について他の占い師に相談して納得の結果にならなかったのではありませんか。」 「あなたの後ろに強面な上司の姿が見えます」といった話をします。ズバリを見抜いたら信頼できる占い師だと思ってもらえるでしょう。 ホットリーディングをしている占い師が必ずしも霊視が特技とアピールしているとは限りません。タロットなどを使って悩みを見抜くケースもあります。 しかし、実際に利用すると最初に悩みを言い当てることから始まるのが共通点です。

ホットリーディングをしない占い師の選び方

ホットリーディングをされてしまうと占い師が信頼できるのか、相性が良いのかがわからなくなってしまうでしょう。ホットリーディングをしない占い師を選びたいと思うのはもっともなことです。

電話占いを利用する

電話占いではホットリーディングをされにくいのが一般的です。ホットリーディングをしていたとしても、霊視によって姿が見えるといった話をして信頼を得るのは難しいからです。 対面占いでは霊視をして「亡くなったお父様の姿が見えます」といった切り出し方をするのが簡単です。疑い深い人だったとしても、身なりや立ち振る舞い、顔色や声などのさまざまな様子から見抜いたのだろうと納得できるでしょう。 しかし、電話占いでは声の情報しかないのに何を相談しに来たのかがわかったら疑わしいと思うのではないでしょうか。

予約が必要ない

ホットリーディングをされないようにするには予約不要の占いを選ぶのが効果的です。予約の時点で氏名や住所、メールアドレスなどの個人情報の登録が必要な場合には、その情報から調査を進める可能性があるからです。

数十分後くらいの予約であれば調査時間を割けないので問題はないかもしれませんが、数日後の予約になると十分に調査をしている時間があります。

対面占いだけでなく、チャット占いやビデオ通話によるオンライン占い、電話占いだったとしても予約制の場合にはホットリーディングをされる可能性があるので気を付けましょう。

詳しい情報が必要ない

詳しい情報の登録をしなければ利用できない占いはホットリーディングをされるリスクがあります。 占いサイトや占いアプリに登録するときには氏名や連絡先、支払い情報などを細かく入力しなければならない場合もあります。

登録された情報はプライバシーポリシーに則って管理されますが、サービスの向上のために占い師に提供される場合もあるので注意が必要です。

登録時点でどんな相談をしたいか、どの占いに興味を持っているかといったアンケート調査がある場合もあります。 その情報がユーザーデータベースとして占い師に提供されていたら、すぐに詳しい情報を手に入れてホットリーディングを始めることができます。

恋愛やビジネスで使えるホットリーディングの実践例

ホットリーディングは占いだけでなく恋愛やビジネスで活用されています。例えば、恋愛ではデートに誘うときにどのようなプランを立てるのかが悩みになるでしょう。

相手の好みを周りの人から聞いたり、SNSに投稿している内容をチェックしたりして、どのようなデートプランにするのが良いかを考えるのはホットリーディングにつながります。

デートのときに事前調査をしたことは伝えずに自然に立ち振る舞うことでホットリーディングになり、自分の好きなことをわかってくれる人だと思ってもらえるようになります。 ビジネスでは新規取引先との初対面のときや、契約交渉のときなどにホットリーディングが応用されています。 事前に取引先の担当者の性格や趣味を知っておき、話題として切り出すことで親近感を持ってもらうのが典型的な方法です。 お酒が趣味とわかったなら「私、お酒が好きなのですが、今度一緒にいかがですか？」といったお誘いをして良好な関係を築くのも効果的な方法です。

恋愛でもビジネスでも相手に好印象を持ってもらうように情報を活用するのが大切です。事前に調べられたと感じると不信感を持たれてしまうリスクがあります。

突然ですが占ってもいいですか！？もホットリーディングを使ってる？

街頭で声をかけられて「占ってもいいですか？」と聞かれることがあります。このようなキャッチセールスではホットリーディングを使っているという噂がありますが本当なのでしょうか。 キャッチセールスではホットリーディングをしているケースがしばしばあります。芸能人やアイドル、業界の重役などであれば顔写真も含めて情報を集めるのは簡単です。 悩みを持っていそうな人について徹底的に調査して、街頭で見つけたときに声をかけるという方法はよく用いられています。 必ずしもホットリーディングをしているとは限りませんが、キャッチセールスでは相手から信頼を得るのが難しいので対策が必要です。ホットリーディングは対策の一つとして有効活用されています。

ホットリーディングのまとめ

ホットリーディングとは相手の情報をあらかじめ集めて整理・考察しておくことにより、心理を読み取って信頼を獲得するテクニックです。 占いでもコールドリーディングと並んでホットリーディングがよく活用されていますが、占いの業界ではホットリーディングの良い噂はあまりありません。 原因は開口一番に悩みを見抜いて信頼を得ようとするホットリーディングの悪用が目立つからです。キャッチセールスでも利用されているため、評判が悪くなっています。 しかし、最低限のことを占い師が知っていれば話がスムーズに進みます。ホットリーディングを信頼獲得の手段として使うのではなく、相手のためになる占いをする目的で活用している占い師の方がむしろ多いので毛嫌いしないようにしましょう。